導入事例
市町村合併に伴う課題を
通信系統の一本化により解消。
iMESHでスムーズな情報伝達を実現
鳥取市役所
業種
自治体
エリア
鳥取県
鳥取市は広大な鳥取砂丘と鳥取空港を擁する県内最大の中核市。平成16年度に9市町村が合併され、人口は約18万人と鳥取県の人口の3分の1を占める。
INTERVIEW
導入インタビュー
災害対策本部への情報集約が非常に困難であり、通信系統を一本化する必要がありました
植田 孝二 様
市町村ごとに異なる無線
災害時の情報共有が課題
9市町村の合併直後は旧市町村で使用していたそれぞれ別の周波数の無線機をひとつの命令系統下で運用していましたが、災害対策本部への情報集約が非常に困難であり、通信系統を一本化する必要がありました。
新たな通信ツールといっても、災害時対応に関わるすべての職員に陸上特殊無線技士免許を取得させるのは現実的ではありません。さらに、鳥取市は全国的に見ても面積の広い市であるため、電波法に抵触せず、かつ広大なエリアで通信可能であることも必須条件でした。
iMESH導入を決めた理由は、広く普及している4G通信を利用したIP無線機で、一斉同報通話、グループ通話、個別通話ができることです。iMESHはIP無線機がないと業務が成り立たないタクシーやバス業界での導入実績も豊富で、信頼性が高かったこともポイントでした。
またリアルタイムに端末の位置情報を確認できる「モバロケ」は無線機の速度も分かるので、万が一、職員が遭難した場合でも、端末が動いているのが確認できます。現場職員の安心安全の向上にも期待しています。
災害時にスムーズな
避難所運営が実現
現在は発災時に庁外での活動が想定される職員や、避難所の現場スタッフなどの災害対応班に配備。大規模災害が発生すると情報が錯綜し、現場も混乱してしまいますが、iMESHでは細かなグループ分けが可能なので、必要な人に必要な情報を届けられうようにグループ分けを行っています。現場の通信需要に応えられる編成が実現しました。
令和3年7月の豪雨被害では警戒レベル5の避難情報を発令し、市内58カ所に避難所を開設しました。ここでもiMESHを使った情報伝達で、スムーズな避難所運営が実現しました。
災害時にこそ、無理のない計画と運営が重要です。免許が不要で通信エリアの広い無線機だからこそ、人や場所にとらわれない効率的な災害対応ができました。今後は防災行政無線では不可能であった、県外の被災地を支援する派遣職員との連絡手段としての広域活用を計画しています。
REASON and RESULTS
導入の理由と効果
1
旧市町村でそれぞれ別の周波数の無線機をひとつの命令系統下で運用していた▼
解決
IP無線機のグループ分けを活用することで通信系統の一本化を実現
2
広大な通信エリアを持った通信手段が必要だった▼
解決
通話には4Gを利用しているため広大な通信エリアを確保
3
信頼性の高い機器を探していた▼
解決
無線機がないと仕事が成り立たない業界で実績を残しているという安心感
RECOMMEND
オススメ機能
広大な通信エリア
市町村合併で拡大したエリアにも対応。また、日本全国で通話が行えるため他自治体への支援活動の際にも活用できます。
多彩なグループ分け
細かいグループ分けを行っておくことで、情報が錯そうしやすい緊急時でも正確な情報共有が可能になります。
動態管理システム「モバロケ」
端末の位置情報をリアルアイムで確認できる機能が標準装備。 音声通話ができないような状況でも端末の移動で安否を確認することができます。
DEPLOYMENT
導入システム