2020.11.05 IP無線機

IP無線機の活用で可能になることとは?タイプ別に詳しく紹介

IP無線機は、従来の無線機と違った特性のある機器です。

これを活かすことで、今まで実現できなかったことが行えるようになるという側面があります。

では、具体的にIP無線機を活用することでどのようなことが可能となるのでしょうか?

ここでは、タイプ別に実現できることについて解説します。

 

タイプ別 IP無線機で可能になることとは?

IP無線機では、主に以下の種類が存在しています。

  • ハンディ型
  • アプリ型
  • 車載型

 

それぞれの形式によって、実現できることが異なります。

具体的には、次のようなことを行えます。

 

ハンディ型でできること

 

ハンディ型IP無線機では、手にとって持ち運べる特性を活かして、さまざまな用途で使用可能です。

たとえば、移動しながら会話を行えるので、イベントなどでも活用できます。

IP無線機の場合、基本的に携帯電話回線を使用した会話ができるために、お互いの距離に依存することなく利用可能です。

この特性を活かして、複数のスタッフに同時に指示を出すということもできます。

さらに、IP無線機では音声会話だけでなくAndroidを搭載した機器も多いです。

これによって、メッセージや動画でやり取りしたり、ほかにもAndroid向けアプリをインストールできたりするものがあるので、別途アプリを使用してのコミュニケーションを取ることもできます。

ハンディ型の場合、液晶モニターが付いているのでメッセージや動画を見るのにも向いています。

ハンディ型IP無線機の場合、基本的に屋外で使用することを想定しているために、防水性や防塵性を確保しており、多少の雨風でも耐えられる特性があるので、災害現場などでも活用可能です。

 

アプリ型でできること

アプリ型とは、お使いのスマートフォンに専用アプリをインストールすることで、無線機として使用できるものです。

IP無線機は、携帯電話回線を使用するために、アプリさえインストールすれば特別な設定は不要です。

メジャーなアプリの場合、大手企業も使用しているなど幅広く普及し始めています。

もちろん、ハンディ型や車載型無線機とも会話できますし、同時通話にも対応しています。

普段使用しているスマートフォンをそのまま使用できて、機器の削減にもつなげることが可能です。

また、通常のスマートフォン機能であるBluetooth接続を活用して、マイクやヘッドセットなども活用できる点も評価できます。

 

車載型でできること

車載型IP無線機は、主にタクシーや長距離トラックなどの車に搭載する無線機です。

車の中で通話したい場合、運転中にスマートフォンを持って通話するのは道路交通法で違反となります。

ハンズフリー機能もありますが、設定などが面倒な場合が多いです。

その点で、車載型IP無線機は車載向けに特化されていることで、走行中でも安全に音声を受信することが可能です。

 

シーン別 IP無線機タイプの選び方

それぞれのシーンに応じて、適切なIP無線機のタイプが異なります。

主なシーン別の、おすすめするIP無線機には次のようなものがあります。

 

各種イベント

イベントの設営や運営においては、ハンディ型が大活躍します。

IP無線機の場合、携帯電話回線が確保できれば、距離を問わず使用することができるので、たとえばマラソン大会の運営スタッフが連絡用に使用するのに最適です。

ほかにも、大型のイベント時も複数人に同時に指示を出すことができるので、広く活用できます。

また、コントロールセンターを車の中に設置する場合もありますが、その際には車載用のIP無線機を設置するのもおすすめです。

ほかにも、屋内に限定すればアプリ型も活用できます。

 

災害現場

災害現場においては、ハンディ型IP無線機が大活躍します。

とくに、天候不良における災害時には、防水機能に優れているハンディ型IP無線機がとくに重宝されます。

また、消防車両などにおいては、車載型IP無線機による通話を行うことが可能です。

急に使用しなければならなくなり、無線機器が用意できない場合は緊急的にアプリ型で連絡手段を確保するというのも有効的です。

災害現場では、現地の状況把握も重要な任務となりますが、動画を配信できるIP無線機は重宝すること間違いありません。

 

自動車やバスなど車を使用する業務

タクシー業界や長距離トラック、バスなどの運行時には、車載型IP無線機がとくに活躍します。

配車のコントロールや現地の交通状況の把握、遅延情報などを通話により報告可能です。

 

サービス業や小売業

ホテルなどのサービス業やアパレルなどの小売業では、在庫の確認やお客様を案内する際に無線機を使用することが多いです。

ハンディ型IP無線機も活用できますが、よりコンパクトで持ち運びやすいアプリ型が活躍します。

 

 

まとめ

IP無線機ならではの特徴を活かそう!

 

IP無線機は、従来の無線機ではできないメッセージや動画の配信も可能です。

また、基本的に通信距離を気にしなくても良いというメリットもあります。

IP無線機ならではの特徴を活かして、業務の中で活用することをおすすめします。