2021.01.12 コラム

IP無線機でゴミ収集車の運行をサポート!5つの活用ポイント

新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加にともない、断捨離する方が増えているという事実があります。[注1]

その結果、ゴミの増加とゴミ収集車へのニーズの高まりが予想されます。

このような事態においてゴミ収集車は、効率よくゴミを収集できるかどうかが重要となります。そこで期待できるのがIP無線機の導入です。

ここでは、ゴミ収集車においてIP無線機を活用できる理由や、機種の選び方などについて解説します。

 

[注1]観光経済新聞社

【データ】withコロナの消費者意識調査

ゴミ収集車の運行でIP無線機が役立つ5つの理由

ゴミ収集車とIP無線機は、一見するとあまり関連性がないように見えるかも知れません。

ですが、IP無線機導入によって運行ルートの管理や指示出しが簡単になり、スムーズなゴミ回収が期待できます。

1.運行ルートの管理

ゴミの量は住んでいる住民数などによってある程度把握できます。

ただ、昨今は断捨離などで一度に多くのゴミを出すというケースもあります。その場合、ゴミ収集車が満杯となってしまい、一度廃棄してまた収集しなければなりません。

ゴミ収集業者からすれば、なるべく効率よくゴミ集めしたいものですが、それを実現するためには各ゴミ収集車の運行ルートなどを把握して、コントロールすることが重要です。

IP無線機の場合、位置情報を把握できるサービスがあります。

これを活用すれば、各ゴミ収集車の位置把握を行い、臨時で違う場所を収集することを指示できます。

2.複数への指示が可能

携帯電話と違って、無線機の場合は複数のゴミ収集車に対して同時に指示を出すことができます。

これによって、交通情報などを運行管理者から提供したり、個別のゴミ収集車から事故情報などを集めるたりすることも可能です。

3.最適な収集ルートの作成が可能

IP無線機の位置情報データを活用することで、各ゴミ収集車がどのような収集ルートで作業しているかを把握できます。

このデータを分析して最適な収集ルートを作成することで、ゴミ収集車を減らしたり、燃料費を抑えたりするなどの効果が期待できます。

4.動態管理も容易

ゴミ収集車のドライバーは、長距離トラックのドライバーほどではないにせよ、事務職などと比較して動態管理が難しいものです。

IP無線機の中には、動態管理機能が付いたものがあるために、使用することで管理が容易に行なえます。

働き方改革が叫ばれている昨今、IP無線機の動態管理機能を活用することで長時間労働の是正や残業代未払いなどのリスクを回避できます。

5.初心者ドライバーへの指導もできる

まだ不慣れなゴミ収集車ドライバーに対して、指導員が付いて指導するのが一般的です。

ただ、いつまでも指導するわけではなく、いつかは独り立ちしなければなりません。

独り立ちしても、IP無線機を使用することで司令室などからアドバイスなども容易に行なえます。

また、ベテランドライバーであっても普段とは違うルートで運行する場合のサポートも行えるのが魅力的です。

ゴミ収集車の運行安全管理で大切なこと

 

ゴミ収集車は、他の業種と違って人や荷物を運ぶわけではありません。

ただ、安全運転を実践することが重要です。

マナーが悪いなどの声も多く寄せられていることもあり、なおさら安全かつ周囲の方に迷惑をかけないような運転が必要です。

安全運転をするためには、まずは日々の点検が重要となります。

また、月次や年次での点検も決められたとおり実施し、その記録を残してください。

運転時は、常に周囲を見渡して、だろう運転をしないという点を心がけます。

また、不慣れなルートを運行する場合は、周囲のサポートを得ながら作業を行うことも重要です。

ゴミ収集車に搭載するIP無線機の4つの選び方

ゴミ収集車に搭載するIP無線機を選ぶ場合、以下のような点に着目するのがおすすめです。

1.車で使える機器であること

ゴミ収集車に搭載するIP無線機は、車に固定できるものがおすすめです。

特に、車載向けに特化したIM-870のような機種が特におすすめできます。

車載用のIP無線機は、安全に運転することができるようにかんたんなボタン操作で通話を行えるように設計されています。

また、車両の外でも通話が発生する場合はIM-550などのハンディ機にハンドマイクを接続して運用する方法もおすすめです。

2.デッドレコニング機能があること

トンネルなどの多いエリアを運行する場合、どうしても会話や通信が途切れがちです。

そこでほしい機能の一つとして、デッドレコニング機能があります。

デッドレコニング機能とは、ジャイロセンサーや加速度センサーなどを利用することで、高精度で位置を予測して算出できる機能となります。

トンネルの中や屋内、半屋外環境下においても運行状況が停止することなく瞬時に把握できるのが魅力的です

3.動態管理システムがあること

複数のゴミ収集車でゴミを収集したい場合、各車両の位置情報を効率よく把握できるかが重要です。

特に、マップなどで車両の位置を可視化できるとより便利です。

業務用IP無線システムiMESHでは、いつでも車両や人など、移動体の位置情報を管理可能です。

車両の現在地や動態を的確に把握することによって、業務効率の向上も期待できます。

また、ハンディ機のIM-550を使えば特定車両の管理や写真撮影しての情報共有、チャット機能、メッセージ機能なども利用できます。

4.スマートフォンとも連動できる

iMESHのように、使用しているスマートフォンがIP無線機として利用できる機能があるとより便利です。

Android/iOS両OSに対応しているのがベターで、一斉通話、個別通話、グループ通話、チャンネル通話、指令局通話、全指令通話、周辺通話、強制通話も使用できるものがあるとより使い勝手が良いです。

また、モバロケのような動態管理も行えるとよいでしょう。

ゴミ収集車にもIP無線機を導入しよう

 

ゴミ収集車においても、IP無線機が活躍するシーンが多くあります。

特に、動態管理をうまく活用すれば、業務効率化を図れるだけでなくゴミ収集車の台数削減や燃料費を抑える効果も期待できます。