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2021.10.12
コラム

IP無線機とは?気になる特長・使い方を解説!

トランシーバーなどの無線機に比べ、多くのメリットがあるIP無線機は、導入している企業も増えてきています。

しかし、これからIP無線機の導入を検討している方・企業が気になるのは、どのような特長があるのか、使い方はどうすればいいのかです。

今回は、IP無線機の特長と使い方について解説します。

IP無線機とは?

IP無線機とはIP(インターネットプロトコル)通信を用いた無線機です。

IP無線機は主にau・docomo・Softbankといった携帯会社の通信網を利用し、操作の簡易性や通話方式の多彩さから注目を集めています。

従来の無線機とは違い免許や設備設置が不要な点、通信範囲の広さから屋内・屋外問わず大規模なイベントや大会で導入されているケースも多くなっています。

 

 

IP無線機の特徴

IP無線機の簡単な説明はしましたが、さらにメリットとなる特長があります。

では、IP無線機の特長について、いくつか見ていきましょう。

 

通信可能距離は全国どこでも

IP無線機は各携帯会社の通信網を利用するため、通信可能距離がかなり広いです。

全国どこでも通話が可能になるので、従来の無線機やトランシーバーとは違い、長距離通信を行うことができます。

トラックやバス、ビルが違う飲食店の連携、マラソンのルート毎の報告など、通信距離によって不可能だったやりとりが可能になります。

また、従来の無線機は遮蔽物に弱いことがありますがIP無線機は遮蔽物の影響を受けにくいため、山間部や地価などでも安定した通話を行うことができます。

最近ではMCA無線やデジタル業務用無線からの乗り換えも加速しており、稼働台数も年々増加傾向です。

 

個別・グループ通話など多彩な通話モード

携帯電話の通話では基本的に1対1の通話しか行えませんが、IP無線機を利用すれば一斉通話やグループ通話、近くにいる人同士の通話など様々な通話を行うことが出来ます。

たくさんの人に一斉に情報共有ができるため通常の電話よりも情報共有が早く済みます。
また、通信が安定しており、混信や盗聴の心配がなく、天候や建物の環境によって影響されることもありません。

これはIP無線機の通話モードの一部です。他の通話モードが気になる方はこちらのページもご覧ください。

 

通信料は定額で安心

IP無線機を利用する上で発生する通信料は定額なので、使いすぎてコストがかさむ心配がありません。

通信料もMCA無線など他の無線機よりも安く済む場合が多くコストパフォーマンスにも優れています。

 

免許・アンテナの設置が不要

IP無線機は携帯会社の通信網を利用するので、免許や基地局設備の設置は不要です。

登録申請なども不要なので、契約をしたらすぐに利用できます。

 

目的別に種類がある

IP無線機は以下の種類があります。

・ハンディ型

・車載型

・アプリ

イベントや大会などで主に利用されるのがハンディ型で、取り回しのよさやコンパクトなサイズが特長です。

耐久性に優れたモデルや、カメラがついた高機能モデル、電池パックの交換が可能な長時間利用対応モデルなど様々なタイプがあるため利用シーンに最適なモデルを選びましょう。

車載型については車内での使用に長けており、車から電力を供給するため充電不要です。

無線機は音声を受信する際に操作を必要としないので携帯電話に比べても安全性が高い機器です。

アプリについてはダウンロードしておくとスマートフォンから使用ができ、緊急時や無線機が手元にない場合に代用可能です。

 

IP無線機の操作は難しい?気になる使い方について

IP無線機の操作は難しいと思いがちですが、非常に簡単です。

無線機の種類のよって異なりますが、基本的には以下の操作で通信ができます。

  1. IP無線機の電源をいれる
  2. PTT(プッシュトゥトーク)ボタンを押しながら話す

従来のトランシーバーや無線機同様の操作で通信が可能なため、IP無線機に乗り換えた方でもすぐに馴染めるでしょう。

 

IP無線機の効果的な使い方・導入事例

IP無線機を使った有効的な使い方・導入事例をいくつか紹介します。

今回は観光バス・物流・飲食店について例をあげていくので参考にしてください。

 

観光バスの周辺情報が共有可能に

観光バスにIP無線機を導入すると、周辺情報や渋滞の状況を共有可能になります。

先頭車両から最後尾車両まで、現在どこにいるのかもコミュニケーションが取れるため、より円滑な運行が可能です。

また、お客様から到着時間の問い合わせも、現在の運行状況をコールセンターに伝えられるので、安心した案内もできるようになります。

 

ドライバー・倉庫内の連携が可能に

物流にもIP無線機は重宝します。

ドライバーと倉庫内が連携できることにより、タイムロスを少なくした効率のいい作業が実現可能です。

交通状況は常に理想通りには行かないため、よりタイムスケジュールが変わりやすい物流企業にこそ最適な機器でしょう。

 

飲食店に導入で全フロアの状況を把握

階層や建物が異なる飲食店でもIP無線機があれば全フロアの状況を共有できます。

オーダー・料理の提供状況によってお客様満足度が大きく変わる店舗もあるはずです。

IP無線機があれば、現地にいなくとも状況把握ができ、最適な提供時間で満足してもらうことができるでしょう。

 

まとめ

今回はIP無線機について、気になる特長や使い方について解説しました。

・全国通信可能な携帯通信網を用いた無線機

・操作は簡単で従来の無線機とほとんど変わらない

・導入事例によってより作業の効率化を図れる

以上がまとめになります。

 

ぜひIP無線機を導入して、作業やコストの効率化を目指してください。

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