2021.07.28 コラム
IP無線は産廃業者の運行管理にもおすすめ!3つの活用ポイント
長距離の移動や、管理する車両が複数台に及ぶ産廃事業。産廃事業における運転手の管理や業務の効率化にはIP無線機の活用がおすすめです。
ここでは、産廃業者の運行管理にIP無線がおすすめである理由やその活用ポイント、おすすめのIP無線機について詳しく解説します。
目次
産廃業者の運行管理にIP無線機がおすすめな理由
無線機には大きく、特定小電力トランシーバー、簡易業務用無線機、IP無線の3種類がありますが、産廃業者の運行管理にはIP無線がおすすめです。
その理由としては主に以下の4つが挙げられます。
山間部や遠隔地との通信が可能
一般的に特定小電力トランシーバーの通信可能範囲は200m前後、簡易業務用無線機の通信可能範囲は5km程度のため、長距離の移動も多い産廃業者の業務には不向きです。
一方、IP無線機は携帯電話の電波を利用するため、携帯電話の電波が届く範囲であれば日本全国での利用が可能です。山間部や遠隔地に車両が移動する場合でも通信が途切れることが少ないというメリットがあります。
車両の位置情報をリアルタイムに把握できる
IP無線機のGPS機能を利用すれば車両の位置情報を数十秒単位といったリアルタイムで把握することができます。そのため、運転手に問合せをすることなく正確かつ安全に位置情報の確認が可能です。
混信の心配がなくセキュリティ面でも安心
IP無線は携帯電話の電波を使用するものの、形式としては音声をそのまま相手に送るのではなく、音声をデータ化してメールのようにやり取りする形になります。IPアドレスを使用し決められた相手にしかデータが届かないため、無線のように混信することがなく、セキュリティ面でも安心です。
資格の取得が不要
無線にはさまざまな種類がありますが、公共性の高い業務で使用される一般業務用無線や、一般の業務で使用される簡易業務用無線などは免許の取得が必要になります。
一方、いわゆるトランシーバーやインカムと呼ばれる特定小電力無線やIP無線は免許の取得が不要なため、端末があれば誰でもすぐに使用することができます。
ただし、特定小電力無線は一般的に通信可能範囲が200m程度なので、産廃事業での利用には不向きといえるでしょう。
産廃業者に役立つIP無線機の3つの活用ポイント
それでは実際に産廃業者がIP無線を使用する場合、どのような活用法方があるのでしょうか。
以下では代表的な3つの活用ポイントをご紹介します。
急なスケジュール変更への対応
たとえば運搬する廃棄物が想定より多く応援が必要な場合や収集漏れなどがあった場合にも、IP無線であれば各車両のリアルタイムな位置を確認し、現場近くの車両に応援を頼むといったことも可能です。
反対に、急遽集積が無くなった場合などにも無駄な移動をすることなく、効率よく対応することができます。
移動経路や移動速度などを含めた運転手の動態管理
動態管理システムを搭載した車載用端末を利用することで、「車両が規定の路線を運行しているか」「車両が決められた速度で移動しているか」といった運転手の動態管理が可能になります。
運転手による自己申請よりも正確な記録がとれるだけでなく、常に管理下にあることで正確に業務を遂行しようという運転手への意識づけにもつながるでしょう。
画像や動画の利用による確認
IP無線はパケット通信を利用するため、端末によっては画像や動画を送信することも可能です。そのため、たとえば集積場や迷いやすい経路のポイントとなる地点の画像を共有することで、新人ドライバーやイレギュラーなルートを利用するドライバーをサポートすることができます。
そのほかにも、運搬する廃棄物の確認などにも活用することができるでしょう。
産廃業者の運行管理におすすめのIP無線機
IP無線機といっても様々な種類のものがありますが、ドライバーが運転中も利用することが前提であるならば、やはり車載用無線機がおすすめです。
モバイルクリエイトの「IM-870」は、動態管理システム「モバロケ」が搭載されており、リアルタイムで車両の位置情報を確認することができます。また、音声やマイクの入力感度も調整できるため、話す側も聞く側も明瞭なやりとりが可能です。
ハンディ型IP無線端末の「IM-550」は、動態管理システム「モバロケ」の利用はもちろん、画像や動画、テキストメッセージの送受信機能も搭載。さらに、無線の音声通話だけではなくIP電話として外線通話できるため、無線機以外の携帯電話と通話したい場面でも活用でき、無線機通話機能と併用することでより業務効率をアップさせることができるでしょう。
IP無線機の利用で安全かつスムーズな運行管理を
広範囲での利用が可能なIP無線は産廃事業との相性も良く、とくに動態管理機能については安全かつ適切な運行に多いに役立ちます。
特別な資格も必要なく導入もスピーディーに行えますので、運行管理にお困りの産廃業者様は是非一度IP無線の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。