2020.11.05 コラム
無線機の料金目安は?携帯電話とどちらがお得か徹底比較
無線機と競合するのが携帯電話となります。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、両者の大きな違いとして料金が挙げられます。
どんなに便利であっても、料金が高いと維持するのが大変ですよね。
では、携帯電話と比較して料金はどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、無線機と携帯電話との間で、どの程度料金が違うのかや利用コストについて解説します。
タイプ別 無線機の料金目安
無線機の中でも、多くの種類があります。
種類別で、料金という観点で見れば大きな違いがあるのです。
主な無線機タイプ別の料金目安は次のようになります。
簡易無線機の価格
簡易無線機は、誰でも気軽に導入できる無線機として人気です。
人気の理由としては、手軽なサイズ感と無線機価格のリーズナブルさにあります。
簡易無線機としては、主に免許局対応の機種と登録局対応の機種が存在します。
以前は免許を保有している方だけしか簡易無線機を使用することができませんでしたが、電波法が改正されたことにより登録局の機種は登録した方以外でも利用できるようになりました。
これもあり、より手軽な無線機として高いニーズがあるジャンルです。
価格帯は、種類によって大きく異なり、トランシーバータイプであれば10,000円以下で購入可能です。
一方で、高出力タイプのトランシーバーでは20,000円を超えて、車載用ともなると50,000円を超える機種もあります。
他にも、免許費用として新設免許・増設申請時は3,550円、再免許申請が1,950円かかります。
さらに、電波利用料として400円負担しなければなりません。
業務用無線
業務用無線機とは、その名の通り主に業務用途で使用する無線機です。
公共性の高い業種に限定して与えられる自営陸上移動通信用の無線機であり、主に警察、タクシー、鉄道、バス、消防などで利用されています。
業務用無線を企業内で使用する場合、無線従事者免許を保有している方を配置する必要があります。
ただ、タクシーを例に取ると、指令局にいる人が無線従事者免許を保有していれば、ドライバー単位で保有する必要はありません。
業務用無線機の場合、簡易無線機よりも少し価格的に高価となり、25,000円を超えるものが大半です。
トランシーバータイプであっても、60,000円近い価格の機種もあります。
その他費用としては、設免許・増設申請の場合は4,250円、再免許申請時には3,350円必要です。
電波利用料としては、簡易無線機と同じく400円がかかります。
アマチュア無線の費用
アマチュア無線とは、個人的な趣味や研究目的で使用することを目的とした無線機です。
アマチュア無線技士という資格を取得すれば、アマチュア無線機を使用することが可能です。
アマチュア無線技士は第4級から第1級まで存在し、級によって無線機の使用範囲が異なるのが特徴です。
さらに、資格を取得した後に無線局免許状の申請をすることにより、初めてアマチュア無線の使用が可能となります。
アマチュア無線機の場合、トランシーバータイプで15,000円程度と他の無線機とほぼ同等ですが、本格的なものとなると100,000円を超えます。
他にも、免許取得に向けて教育を受講する費用と、アマチュア無線局の開局申請が必要です。
IP無線機の費用
IP無線機の場合、本体費用と同時に携帯電波を利用する費用が生じます。
本体価格は、安いものであれば20,000円程度、高価なモデルでは100,000円を超えます。
他にも、プランによりますが月額2,000円~4,000円程度見込む必要があります。
他の無線機に比べ月額の利用料は高額になってしまいますが機能の面ではほかの無線機にはない様々な機能を持っています。
その一つとして挙げることができる動態管理機能は、無線機の位置情報を取得してリアルタイムで端末の位置を把握することができます。通常の無線機では音声通話でやりとりをしないとわからない情報がPCの管理画面上で確認することができます。
また、画像や動画送信機能を搭載している端末もあり、その活用方法は日々進化しています。
無線機を安い料金で手に入れる方法
無線機を入手する場合、なるべくお得な費用で導入したいものです。
無線機をお得に入手する方法としては、各種キャンペーンの適用があります。
例えば、メーカーで新製品発売キャンペーンとして、割引が適用される場合があります。
また、乗り換えキャンペーンにより、古い機種があれば引き取った上で最新機種の割引も可能です。
他にも、レンタルで導入するなどの方法があります。
スマートフォンを保有している場合、アプリをインストールして無線環境を整える方法も有効的です。
この場合、アプリ代金のみで気軽に導入することができます。
まとめ
無線機をお得に利用しよう!
無線機は、携帯電話と比較してお得に利用できる場合が多いです。
また、IP無線機のように携帯電話と同じような用途でも利用できるものがあります。
それぞれの機種におけるメリットやデメリットを理解した上で、最もお得な無線機を導入しましょう。